そう語るのは、現在『「好きなことだけやって生きていく」という提案』を絶賛制作中の角田陽一郎さん。
TVのディレクター、プロデューサーとして数々の人気番組を制作し、それ以外にもネット動画配信会社goomoの設立、映画監督と幅広く活躍する角田さんに、「なぜ、今、好きなことだけやって生きていく必要があるのか?」について今回、本書の編集担当である中村悟志が話を伺ってみました。

中村

角田さんは、なぜ「好きなことだけやって生きていく」という提案を今回されたのでしょうか?

角田

昔は「好きなことだけやって生きていけるなんて甘いこと言うな」とか「そんなん夢物語だ」といったような感じだったように思いますが、情報技術の発達などによりそれが逆転してしまった。

これからは、好きなことをやらないと仕事を失い生きていけなくなる。

でも考えようによっては、嫌いなことはしなくていい時代になったんです。やっぱり好きなことだけやって生きたいですよね?

中村

それはまぁ、嫌いなことを進んでやりたいという人は少ないと思いますが。

角田

だから、いい時代になったとも言えるんじゃないでしょうか。

中村

確かに、そう考えるとこの時代に生まれてラッキーなのかもしれません。でも、なぜ、好きなことをやらないと仕事を失うのでしょうか。

角田

それは、全部AI(人口知能)がやる世の中がまもなくやってくるからです。これは、別に大げさな話しではないですし、私の勝手な妄想でもない。野村総研が2015年12月2日に発表したリリースで、10~20年後に、日本の労働人口の約49%が就いている職業が、AIやロボットなどに代替することが可能になると発表されている。人間が嫌だなと思う仕事を、AIがどんどん肩代わりするようになり、人間は「好きなこと」以外やることがなくなります。今の進化を見ていると10年かからないと思います。だからこそ今、まさにあなたの好きなこととは何かを真剣に問わなければならないんです。

中村

まさに今、考えなければならないということですね。

角田

これまで仕事を通して多くの人たちに会ってきましたが、成功している大体の人は、好きなことだけやって生きていました。そう考えると、これこそがこれからの時代、成功するための一つの大きなメソッドなのではないでしょうか。

中村

とは言っても「好きなこと」を仕事にするのは、ハードルが高いような気がするのですが

角田

例えば、脱サラして俳優を目指すとか、小説家を目指すとか、「好きなこと」を仕事にしようと考えたときに、転職をしたり、独立したりしなければならない、環境を変えなければならないと考えてしまうから、ハードルが高く感じてしまうのではないでしょうか。 夢を実現するために、芽がでなくても頑張る。それってかなりリスクがありますよね。 そうじゃなくて、今いる自分の環境を、視点を変えて見てみることが大切です。

中村

視点を変えてみるとはどういうことでしょうか?

角田

「好きなことだけやって生きていく」という意識を持ち、自分の周りに「好きなこと」になりそうなものはないか「好きなこと」を生み出せないか今の仕事を「好きなこと」にできないかといったことを考えながら、周りを見ることが大切です。そして、そのための具体的な行動を起こすこと。 どうすればいいかは、本書に具体的に詳しく書いていますのでぜひ読んでみてください。

中村

何か一つ具体的な方法を挙げるとすればなんですか?

角田

一つ挙げるとするなら、SNSを上手に利用することでしょうか。

SNS上の社会では組織よりも個人の信用度がとても重要になってくる。会社からのリリースよりも信用度のある個人が発したものの方がより広まる傾向があります。

たとえば、人気のタレントさんがSNSで紹介したものがヒット商品になったり、SNSでの発言がいろいろ話題になったり。

信用度のある発信を続けていれば、個人が非常に大きな影響力を持つようになるのです。

中村

信用度のある発信をするということは、やっぱり実名でないとダメですね。

角田

匿名でいろいろ悪口などを発信しても誰も信用しないので、意味がない。SNSこそ、信用のある発信が大きな意味を持つし、非常に大切なのだと思います。

中村

「好きなこと」が見つからないという人も多いと聞きますが。

角田

「好きなことだけやって生きていく」というのはいろいろやってみて、その中から生きていくための好きなことを探し続けることだと思うんです。「好きなこと」「やりたいこと」がわからないっていうのは、むしろそれでいいんだと思う。

中村

なくても探せばいいということですか?

角田

「好きなこと」「やりたいこと」なんてどんどん変わるものだし、それを探すためにいろいろやることが、むしろ人生の醍醐味だと思います。一つの今、自分の中にある「好きなこと」「やりたいこと」に固執してそれだけやっていたらむしろ退屈じゃないですかね。

中村

角田さん自身、好きなことをやり続けるために気をつけていることはありますか?

角田

必要以上に一つの情報や経験、成功に固執しないということでしょうか。

自分は川のような人間になりたいんです。例えば江戸川の水は、常に入れ替わっているのに、それは江戸川と呼ばれている。

僕個人も角田陽一郎という川なんです。角田陽一郎という変わらない一人の人間のように見えてその実、いろいろな情報や経験が流れてきては流れ去り、それによって常に中身は変わっている。

一つのことに固執しすぎると、流れをせき止められた川のように淀んでしまうような気がしています。そもそも「変わる」から「川(かわ)」って言われているのかもしれませんね。

中村

では、最後に7月末発売の最新刊について一言

角田

今まで僕が見てきた人たち、そして僕の経験から得た、誰もが好きなことだけやって生きていけるメソッドをできるだけ具体的な形で盛り込みました。「これなら自分も好きなことだけやって生きていけるかも」と思ってもらえれば何よりです。ぜひ一度読んでみてください。

インタビュー日 2017/07/05

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