病気を治したければ「睡眠」を変えなさい

アスコムからの内容紹介

高血圧、糖尿病、がん、脳卒中、
うつ、高コレステロール......
さまざまな病気は、「睡眠」と関係があった!

いま、日本では5人に1人が
「睡眠」に不安を抱えているといいます。
そうした状況を反映してか、
近年、睡眠に関する本が増えてきました。

毎日当たり前のようにとっている睡眠は、
実は日々の体調や、命にかかわる病気と
驚くほど密接にリンクしていることをご存じですか?

■睡眠時間が5時間をきると、動脈硬化の原因となる高血圧症のリスクが一気に上昇する
■4時間睡眠が1週間続けば、糖尿病の初期状態と同じになる
■睡眠時間が6時間をきると、前立腺がんや乳がんの発症や再発リスクが高まる
■1日3時間など長すぎる昼寝はアルツハイマー病のリスクを上げる
■睡眠不足が5日続けば抑うつ傾向が強まる

などなど。
このほかにも、実は睡眠不足が原因で発症リスクが高まる病気は86にもおよび、
早死にする確率も高まるとの
研究報告があるほどなのです。

つまり、日本で「5大疾患」とされる
がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、精神疾患のリスクすべてが
睡眠不足によって高まってしまう、ということです。

「睡眠不足では人は死なない、とよく言う人がいますが、
睡眠専門医からすれば、
それは睡眠の本質を理解していない暴言です」(白濱氏)

長生きしたければ、食事や運動に気を付けるだけでは不十分です。
質の高い睡眠なくして健康は望めません。
本書が、「きちんと眠り、健康に長生きしたい」と願う人たちや、
不眠症や睡眠時無呼吸症候群など、
睡眠に関する問題を抱えて悩んでいる人たちの
お役に立てばと思います。

著者プロフィール

白濱龍太郎(しらはま・りゅうたろう)

睡眠、呼吸器内科、在宅医療の専門クリニック『RESM新横浜』院長。
医師、医学博士、産業医。筑波大学医学群医学類卒業。
東京医科歯科大学大学院総合呼吸器病学修了。
東京共済病院、東京医科歯科大附属病院を経て
2013年に『RESM新横浜』を開設。

「病気を予防し、健康で幸せな人生を送るために」との観点から
睡眠の重要性をわかりやすく丁寧に解き、
患者が心から満足できる睡眠を取り戻すための治療、指導を行っている。

経済産業省海外支援プロジェクトに参加し、
インドネシアなどの医師たちへの睡眠時無呼吸症候群の教育や、
医療のシステム構築に貢献。
また国内では静岡県、千葉県など
睡眠医療がまだまだ手薄な地方での睡眠センターの設立、運営を担っている。

寝具、家電、玩具メーカーなどとの共同開発事業で、
睡眠周辺の道具の商品化も精力的に行い、
睡眠改善のために多角的で新しい挑戦を続ける。
講演活動多数。現在、テレビ、雑誌、新聞などのメディアで
睡眠を専門とした医師として注目されている。著書に『ビジネスマンの睡眠コントロール術』(幻冬舎)など。