首を温めると体調がよくなる
発売日2010年3月20日
ISBN978-4-7762-0589-0
価格1300円(税別)
アスコムからの内容紹介
はじめに 「風邪は万病のもと」ならぬ、「首は万病のもと」だ! 松井孝嘉
私は30年間、風邪知らずです。もともと体が強かったわけではありません。それ以前は、何度も風邪を引く体質でした。しかし、あることを始めてから、いっさい風邪を引かなくなったのです。
それは、首を温めること――。たったそれだけで、風邪とは無縁の生活を送っています。
なぜ、首が重要なのでしょうか。
簡単に言うと、首は「神経のスクランブル交差点」だからです。首は頭を支える重要な部分であり、大切な神経が集まっているところなのです。特に首の上半分は「脳の一部」と言うことができます。
特に重要な神経は、「自律神経」でしょう。首を冷やすと、首の筋肉が硬直してしまいます。
そして、この「首コリ」が原因で「自律神経」に異常をきたすのです。
自律神経に異常をきたすと、多くの不定愁訴が顔を出します。その多くは、「頸筋症候群」、つまり「首コリ病」なのです。
つまり、「首が冷える」→「首コリになる」→「首コリ病が起こる」ということが言えるのです。
大事なことなので、もう一度言います。
首を温めることは、あらゆる病気の予防に繋がる――。
私はそう確信しています。
現代社会では、首に負担がかかることが多くなりました。また歳を取るにつれ、首の筋肉に疲労が蓄積されていきます。今は異常がなくても、いずれ「首コリ」があなたの体を蝕んでいきます。
「首コリ病」にならないためにも、首を温めるようにしてください。
著者プロフィール
松井孝嘉(マツイタカヨシ)
1967年東京大学医学部卒業。同大脳神経外科教室入局。デッドボールの研究で、巨人軍の協力により野球の耳つきヘルメットを完成。73年N.Y.アルバートアインシュタイン医科大学での脳腫瘍の研究のため渡米。74年米ジョージタウン大学で、世界初の全身用CTの開発に従事。これが画像診断の原点となる。78年帰国し、日本脳神経CT研究会(現日本脳神経CI学会)を創設。CTの普及、日本の脳卒中死亡者を激減させる上で中心的な役割を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)