“毒出しうがい”って初めて聞くことばなんですが、普通の“うがい”とは何が違うんですか？ 

だいたい皆さん、外出先から帰ってきたときや歯磨きの後にうがいをしますよね。

私も歯科医として、1日にたくさんの患者さんの“うがい”を見るのですが、大体の方が“うがい”が上手じゃないんですよ。

うがいに上手や下手があるんですか！？

治療した後や歯をみがいた後に患者さんに口をゆすいでもらいますが、水を含んだらすぐに吐き出してしまう人や、軽くゆすいだり、ごろごろうがいをした後にすぐ水を吐き出す人が多くて...それだと口の中の汚れって全然落ちないんですよ。

なるほど。それで先生は汚れがしっかりとれる“毒出しうがい”を考案したんですね。

はい。

毒出しうがいの“毒”とは、からだに悪さをする原因のプラーク（歯垢）の元となる、口の中のばい菌や食べかすを指しています。

毒出しうがいは、そのばい菌や食べかすをしっかり洗い流して口の中を清潔に保つうがいの方法なんです。

歯みがきの仕方は、小さい時に歯医者さんに教えてもらったことはありますが、うがいのやり方って教えてもらう機会ないですよね？

そうなんですよ。

せっかく丁寧に歯磨きをしても、間違ったうがいのやり方だと、歯みがき粉や食べかすなどが口に残ってしまいます。つまり、虫歯や歯周病の原因になってしまうんです。

そこで、わたしは、歯科医院で使う色のついた歯みがき粉を自分の歯や歯の周りに塗って、どうすればきれいに洗い流せるか自分で試してみたんです。

どれくらい強くうがいすればいいのかとか、何回くらいやればいいのかとか、患者さんにも試してもらって、試行錯誤を重ねた上で完成したのが、この“毒出しうがい”です。

 それでは“毒出しうがい”のやり方教えてください！！

“毒出しうがい”は口に含んだ水を、クチュクチュとできるだけ大きな音を立てながら、上の歯→下の歯→右の歯→左の歯に順番に10回ぶつけます。

細かいやり方は、動画にまとめたので、是非上の動画を見てください！

上下右左を各10回ずつですね。そのときポイントなどありますか？

上の歯をうがいするときは、少しうつむき加減でするとやりやすいです。

上の歯と上唇の間で水を強く早く動かすようにするイメージですね。

その時、舌ってどこにありますか？

舌の位置は、舌の歯にあたるような感じです。

 上の歯が終わったら、下の歯ですね。

下の歯は、下の歯と下唇の間で水を強く早く動かすようにします。

その時舌の位置は、上の歯の方にあります。

最後は左右の歯です。

右の歯の場合は、右の上下の奥歯の中心に水が当たるよう強く早く動かします。

左の歯の場合は、その逆です。

舌の位置は、うがいをしている場所の反対側にあると思いますよ。

なるほど。強く早くを意識してうがいすると結構顔が疲れますね(笑)

そうなんです！慣れないうちは顔がすっごく疲れます。

私の患者さんには、まず、水を含まずにするエアーうがいをオススメしています。

 “毒出しうがい”はいつ行なえばいいんですか？

基本は、3回の食事の後に行なうのが理想的です。
歯みがき後も、歯みがき粉が残っている場合が多いので、ぜひ試してみてください。
また、間食の後や甘い飲み物を飲んだ後にも行なうとより効果的です。

飲み物だからいいやと思いがちですが、甘い飲み物は歯の間に残るので、口臭のもとになります。

缶コーヒーは要注意ですよ！！

“毒出しうがい”は、虫歯や口臭を予防するだけではなく、様々な効用があるんですよね？

そうなんです。

それ以外にも歯周病の予防・改善や、糖尿病や動脈硬化、認知症など重篤な病気の予防にもつながることが期待されます。

認知症にも！？うがいのやり方を変えるだけで色々効果があるのは嬉しいですね。

あと、もう一つすごく嬉しい効果があります！

やってもらうとわかるのですが、力強くうがいをするとかなり顔の筋肉を使うんです。

なので、ほうれい線の解消や小顔効果もありますし、顔の表情も豊かになるので、若い女性にもぜひ試してほしいです！

いつでも、どこでもできて、お金も0円ですのでかなりお得な健康＆美容法だと思いますよ！

それは女性にとって嬉しい効果ですね！僕も、小顔を目指して毒出しうがい頑張ります！

先生ありがとうございました。